イングリッシュ道場 講師の間宮隆量です!
イングリッシュ道場ではこれまでに
多くの生徒さんを南山大学に合格させてきました。
このページでは、生徒さんに教えているように、
南山大学受験問題(経営、理工学部)の解説をしていきます。
今回は過去問から大問Ⅰの解き方解説です。
南山大学の受験問題の特徴
経営学部は大問Ⅰ~Ⅵまで、6問全部を90分で、
情報理工学部は大問Ⅰ~Ⅴまで、5問を60分で、
解答することになります。
このページで解説する「大問Ⅰ」は、
経営学部も理工学部も必須で解答します。
初級、中級、上級レベルの問題があり、
上級レベルは本当に難しいので、
できなくてもOKだと私は考えています。
上級レベルに力を割くよりも、
初級と中級の問題を確実にクリアしていくのが
イングリッシュ道場が教えてきた南山の攻略法です!
このページでは、実際の過去問に沿って、
具体的な解き方を解説していきます。
過去問に掲載されている解答・解説は簡潔なので……
↓
「これを見てもよくわからない」
「ただ暗記するだけになっちゃう」と
よく生徒さんからご相談いただきます!
なのでこのページでは詳しく解説しますね。
なるべく暗記せずに覚えられる考え方も載せます。
さて大問Ⅰは、()に入る適切なものを
A~Dのうちから選ぶ、4択問題です。
実際の問題を見ていきましょう!
大問Ⅰの1(中級レベル)
- 【問題】()に入る答えはA~Dのうちどれか?
-
( )the absence of the principal. Ms. Smith is in charge of the school.
(A)At
(B)By
(C)In
(D)On
この問題の解説
in the absence of~
「~がいない時に」
この熟語の暗記が必要です。
in the absence of の覚え方
形容詞形のabsent「欠席して」「いない」
こちらなら見たことがあるかもしれませんね。
He is absent from school today.
「彼は今日学校を休んでます。」
このabsentの名詞形が、
absence「欠席」「いないこと」
になります。
- absentを知らない場合の覚え方
-
absent
-
ab(離れて=away)+sent(いる)
-
「いるべき所から離れて」
-
「いない」「欠席して」
sent「いる」を覚えておくと便利です!
この問題の解き方
この問題では、前置詞inが正解でした。
(In)the absence of the principal, Ms. Smith is in charge of the school.
「校長先生がいない時は、スミス先生が学校の責任者です。」
では他の選択肢をどうやって消去していけばいいのか、
考え方を見ていきましょう!
(A)At
(B)By
(D)On
まず、「校長先生がいない時は」の
「~の時は」の意味にしたいため、
(B)のByは違うと判断し消します。
(A)のAt、(C)のIn 、(D)のOn……
これらはどれも「~の時は」を表しますが、
微妙に意味が異なります。
- atはピンポイント
-
at 9 o’clock
「9時に」
- on+特定の日
-
on my birthday
「誕生日に」
- in+長い範囲の時間
-
in January
「1月に」
「校長先生がいない時」は、
比較的長い時間だと考えて、
今回はinが適切だということになりました。
といっても、「校長先生がいない時」という時間は、
短時間なのか、特定の1日なのか、何日も続く長期間なのかが
この問題文からはわからないので、
ちょっと難しいところですよね。
なのでここは消去法的な考え方で、
「at」にすると、ハッキリとした
ピンポイントな時間に決めつけてしまう。
「on」にすると、ハッキリとした
1日限定のような意味に決めつけてしまう。
だから、最も柔軟で無難な選択肢として「in」だ!と考えます。
in the absence of の反対語
反対語も出題されそうです。
- in the presence of ~
-
「~がいるところで」「~の面前で」
※in the absence of ~の反対語
presence
「存在」「いること」「出席」
present「プレゼント」と同じ語源です。
- 語源で覚えよう!
-
present
-
pre(前に)+sent(ある)
-
「前にある」
-
「前に差し出す」
-
「贈呈する」(「与える」の堅い表現の動詞)
present+人+with+物
「人に物を贈呈する」
この形容詞の使い方も覚えると便利です。
「目の前にいる」という意味が転じて
→「存在して」「出席して」【形容詞】
「目の前に今ある」という意味が転じて
→「今の」【形容詞】
この形容詞の意味の場合は使い方が違います。
【例文】
The present mayor is present at the meeting.
「今の市長が会議に出席している。」
present+名詞
→今の名詞(限定用法)
S is present.
「Sが出席している」(SVCのCになる叙述用法)
↑
よく出題されるのはこの形です。
those present
=those who are present
「出席者」
大問Ⅰの2(初級レベル)
- 【問題】()に入る答えはA~Dのうちどれか?
-
When we arrived at the station, our train( )already left.
(A)has
(B)would have
(C)will have
(D)had
この問題の解説
過去完了形の基本的な問題です。
When we arrived at the station,
「私たちが駅に着いた時」→過去形!
our train had already left.
「私たちが乗る電車はすでに出発していた。」→過去完了形!
過去完了形の問題では
When S+V(過去形), S +had already+V(過去分詞形)
が基本です。
大問Ⅰの3(初級レベル)
- 【問題】()に入る答えはA~Dのうちどれか?
-
I didn’t know you were capable( )cooking such a wonderful meal.
(A)for
(B)of
(C)when
(D)with
この問題の解説
be capable of doing
「~する能力がある」
基本レベルの熟語です。
英検準二級にも出題されます。
be capable of doing(動名詞)
「~する能力がある」
または
be capable of 名詞
「~の能力がある」
of は前置詞のため、直後に名詞が置かれます。
※前置詞:名詞の前に置く品詞
動詞の場合は、名詞に変身させるために
動詞ing(動名詞)を使います。
※動名詞:動詞を名詞にする品詞
capable という単語を知らなくても、
語源から意味を推測することができます。
- 語源で覚えよう!
-
capable
-
cap(つかむ)+able(できる)
-
「つかめる」
-
「できる」「能力がある」
【名詞形】capability
「能力」「才能」
capacity
「(受け入れる)能力」→「収容能力」
大問Ⅰの4(中級レベル)
- 【問題】()に入る答えはA~Dのうちどれか?
-
( )wish to extend your check-out time, please contact the hotel reception desk.
(A)Would you
(B)Should you
(C)Do you
(D)Could you
この問題の解説
仮定法未来形で、可能性が低く「万一~なら」を表す
should を用いた文の倒置形です。
【元の形】
If you should wish to extend your check-out time, please contact the hotel reception desk.
この文で should を文頭に出して倒置形にすると
意味は同じまま ifがなくなります。
Should you wish to extend your check-out time, please contact the hotel reception desk.
If S should V(原形), S would V(原形)/S will V(原形)/命令文
「万一SがVしたら、SはVするだろう/~して下さい」
これがshouldの仮定法の基本の形です。
S wouldVだけでなく、
S will Vのwillが使えたり、
命令文が使えたりします。
続けて、文中の気になる単語もチェックしていきましょう。
extend「延ばす」「延長する」「伸ばす」
【名詞形】extension
「伸ばすこと」「拡張」
「エクステ」=つけ毛(extensionを短くした和製英語)
エクステ→エクステンション(extension)→髪を伸ばすこと
で覚えてくださいね。
extension の動詞形は、extend「伸ばす」「延長する」です。
contact「~と連絡を取る」
contact 人「人と連絡を取る」
と覚えてください。
間違い探し問題の定番です。
(×)Please contact with me.
(○)Please contact me.
withを取ると正しい文になります。
この熟語の場合には with が必要です。
↓
keep in contact with 人
「人と連絡を取り合う」
reception desk「フロント」
「フロント」は和製英語です。
実際の英語では reception desk または front desk となります。
大問Ⅰの5(初級レベル)
- 【問題】()に入る答えはA~Dのうちどれか?
-
I’m sorry( )trouble you, Danny, but could you help me with my homework?
(A)to
(B)about
(C)for
(D)in
この問題の解説
I’m sorry ( ) trouble you, で
trouble の次に you があるため
trouble は名詞ではなく動詞だと分かります。
名詞の trouble
→「面倒 あなたに」ではおかしいですよね。
動詞の trouble
→「あなたに面倒をかける」意味が通ります。
動詞だとわかれば、その前には
「~して」を意味する to不定詞 が入ります。
I’m sorry to trouble you
「あなたに面倒をかけてごめんなさい」
となります。
help 人 with 名詞
「人の名詞を手伝う」
↑
この熟語も良く出題されます。
ついでにhelpの他の用法も覚えると便利です!
help 人 (to) V(原形)
「人がVするのを手伝う」
toが省略されることがよくありますが、
その時も動詞の原形です。
Can you help me to clean my room?
= Can you help me clean my room?
「部屋を掃除するの手伝ってくれる?」
大問Ⅰの6(初級レベル)
- 【問題】()に入る答えはA~Dのうちどれか?
-
I have to complete my assignment( )next Friday.
(A)since
(B)by
(C)until
(D)to
この問題の解説
by~「~までに」
until~=till~「~まで」
との違いに注意!
Come home by 10.
「10時までに家に帰ってきなさい。」
I studied until 10.
=I studied till 10.
「僕は10時まで勉強した。」
since~「~からずっと」
I have known him since 1998.
「1998年からずっと彼と知り合いです。」
from A to B「AからBまで」
She worked from 9 to 5.
「彼女は9時から5時まで働いた。」
文中に出てきた他の単語も解説していきます。
complete「終える」=finish
complete は finish を少し堅くした単語です。
assignment「課題」「宿題」
【動詞形】assign「割り当てる」
家でやるように割り当てられたもの
→「宿題」です。
大問Ⅰの7(中級レベル)
- 【問題】()に入る答えはA~Dのうちどれか?
-
I have a friend who can give you( )the help you need to buy a used car.
(A)all
(B)every
(C)any
(D)some
この問題の解説
all the help と言えるのは all だけです。
(×)every the help
→(○)every help
(×)any the help
→(○)any help または any of the help
(×)some the help
→(○)some help または some of the help
となります。
ちなみに all of the help でも正解です。
allのまとめ
all (of)+the/my/theseなど+名詞
「その/私の/これらの~の全て」
ofはつけてもつけなくてもいいです。
【例文】
All (of) the milk was spilled.
「そのミルクは全部こぼれてしまった。」
All (of) these books are mine.
「これらの本は全部僕のです。」
【例外】
人称代名詞が続く場合はofをつける!
(○)All of them passed the test.
(×)All them passed the test.
「彼らは全員テストに合格した。」
the, my, these などで
限定されない名詞が続く場合は、ofをつけません。
(○)All children go to elementary school in Japan.
(×)All of children go to elementary school in Japan.
「日本では、全ての子供が小学校へ行く。」
大問Ⅰの8(上級レベル)
- 【問題】()に入る答えはA~Dのうちどれか?
-
Kenji got hurt while( )in the soccer game yesterday.
(A)participated
(B)participate
(C)was participating
(D)participating
この問題の解説
接続詞 while の次に、普通は
S(主語)+V(動詞)が入り、次の文になります。
Kenji got hurt while he was participating in the soccer game yesterday.
※Kenji=he
was=be動詞の時は、he wasを省略することができます。
while ( he was ) participating
→ while participating
そのため正解は(D)participatingです。
(A)participated と(B)participate は明らかに違います。
(C)was participating は
he を加えて he was participating なら正解でした。
その他の気になる単語もチェックしていきます。
hurt「怪我をさせる」
不規則変化で hurt-hurt-hurt
現在-過去-過去分詞、すべて同じです。
過去分詞の hurt を使って、
get hurt=be hurt
「怪我をさせられる」→「怪我をする」
となります。
participate in~=take part in~「~に参加する」
part(パート、一部)+cipitate +in~
→ 活動の一部として~の中に入って行く
→「参加する」
で覚えて下さい。
大問Ⅰの9(中級レベル)
- 【問題】()に入る答えはA~Dのうちどれか?
-
Since they both use sonar, dolphins,( )whales, get confused by the sounds of passing ships.
(A)like
(B)alike
(C)unlike
(D)similar
この問題の解説
like~
「~と同様に」「~と同じように」
B alike「似ている、同じような」
の意味の形容詞です。
形容詞には【叙述用法】と【限定用法】の
2通りの使い方があります。
【叙述用法】
S(主語)+V(動詞)+C(補語)や
S(主語)+V(動詞)+O(目的語)+C(補語)の
Cになる用法。
She is beautiful.
「彼女は美しい。」
She=S(主語)
is=V(動詞)
beautiful=C(保護)
【限定用法】
形容詞+名詞で、名詞を修飾する用法。
That beautiful woman is Jane.
「あの美しい女性はジェーンです。」
この形容詞 beautiful は
後の名詞 woman を修飾しています。
叙述用法でしか使用できない形容詞と、
限定用法でしか使用できない形容詞があります。
alike は叙述用法でしか使用できません。
The two boys are alike.
「その2人の少年は似ている。」
S(主語)=boys
V(動詞)=are
C(補語)=alike
このように補語でしか使用できません。
(×)They are alike boys.
(○)They are similar-looking boys.
(C)unlike は、
「似ていない、違った」を意味する形容詞です。
意味が通らないため、答えにはなりません!
unlike は叙述用法と限定用法のどちらでも使えます。
The twins are completely unlike.
「その双子は全く似ていない。(叙述用法)」
This is a very unlike situation.
「これは全く違う状況だ。」
(D)similarは、
「よく似た」を意味する形容詞です。
similar to whalesと、to をつけた場合なら正解です。
similar to ~「~とよく似た」
ちなみに、大問Ⅰの1で登場した present は
叙述用法と限定用法で意味が違う形容詞です。
大問Ⅰの10(中級レベル)
- 【問題】()に入る答えはA~Dのうちどれか?
-
( )the installation of the new software, there have been many problems with the new computer system.
(A)Following
(B)Because
(C)As a result
(D)In case of
この問題の解説
following「~の後で」
the installation of the new software
「新しいソフトのインストール」
これは名詞句のため、
(A)の following にすると意味が通ります。
(B)の because は接続詞で、
Because S1+V1, S2+V2.
「S1はV1なのでS2はV2である。」
のように使われます。
今回の答えにはなりません。
(C)は As a result「その結果」
次に名詞がある場合は
As a result of 名詞「名詞の結果」
となります。
そのため、ofを加えた次の文章であれば正解でした。
As a result of the installation of the new software
「新しいソフトのインストールの結果」
(D) in case of「~の場合」
「新しいソフトのインストールの場合、
新しいコンピュータシステムに多くの問題があった。」
では意味が通らないので、答えにはなりません。
大問Ⅰを10問目まで解説しました!
続けて、大問Ⅱの解説はこちらです。
いつもお疲れ様!ファイトー!
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-
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