イングリッシュ道場 講師の間宮隆量です!
イングリッシュ道場ではこれまでに
多くの生徒さんを南山大学に合格させてきました。
このページでは、生徒さんに教えているように、
南山大学受験問題(経営、理工学部)の解説をしていきます。
今回は過去問から大問Ⅱの解き方解説です。
大問Ⅱは、文章の「下線を付けた語(句)」のうちから
1つだけ誤りを選ぶという問題で、慣れが必要です。
詳しい解説といっしょに見ていきましょう!
大問Ⅱの21(上級レベル)
- 【問題】下線A~Dのうち、誤りはどれか?
-
According to (A) a research, the reason that (B) most people fail (C) in their efforts to diet (D) has been identified.
この問題の解説
efforts「努力」
identify「突き止める」「確認する」
research は「研究」「調査」という意味です。
この「研究」「調査」は、漠然とした
概念的な意味で、数えられない名詞です。
なので、aがついたり、複数形になったりしません。
同じく「研究」を意味する study は数えられる名詞で、
a study や studies となります。
(1回分の研究、というイメージです)
また、「調査」を意味する survey は数えられる名詞で、
a survey や surveys となります。
(1回分の調査、というイメージです)
他の選択肢の解説
(B)most+名詞「ほとんどの名詞」
most people で「ほとんどの人」という意味になり、
文章として正しいです。
これに対して、most of の場合を紹介します。
most of the 名詞
most of the letters
「その手紙の大部分」
most of one’s 名詞
most of my pens
「僕のペンの大部分」
most of this 単数名詞
most of this story
「この物語の大部分」
most of these 複数名詞
most of these stories
「これらの物語の大部分」
most of 代名詞
most of them
「彼らのほとんど」
most of 固有名詞
most of England
「イングランドの大部分」
most と most of の問題は
よく出題されるので注意してくださいね。
(C)fail in 名詞「名詞に失敗する」
これも文章として正しいです。
次に動詞が来る場合は、
to不定詞を使って「fail to 動詞原形」となります。
fail to 動詞「~できない」
(D)has been
主語が the reason ですので、
三人称単数形の現在完了の受け身で……
the reason (that most people fail in their efforts to diet) has been identified.
よって正しいです。
大問Ⅱの22(中級レベル)
- 【問題】下線A~Dのうち、誤りはどれか?
-
(A) Surrounded by the changing shades of (B) natural, Japanese people have (C) developed a deep (D) appreciation of color.
この問題の解説
shade は普通「陰」「日陰」の意味ですが、
「shades of 名詞」のように名詞の修飾語がある場合は
「色合い」「色調」という意味になります。
the changing shades of nature
「変化している自然の色調」
【例文】
There are several shades of blue in the sky.
「空には色々な色調の青さがある。」
さて、難しい単語がありますが文法的には基本です。
natural は「自然の」という意味の【形容詞】です。
of は前置詞で、次が名詞でないといけないため
nature「自然」【名詞】が正しいというわけです。
他の選択肢の解説
(A)surrounded
これは分詞構文で、正しいです。
元の文はこうなります。
↓
Since [Because/As] they are surrounded by the changing shades of nature, Japanese people have developed a deep appreciation of color.
(C)developed「発達させる」
develop「発達させる」「発達する」
この文では次に a deep appreciation of color という
目的語(O)があるため「発達させる」の意味です。
(D)appreciation「理解」「評価」
a deep appreciation of color「色に対する深い理解」
よって、文章は正しいです。
appreciation の【動詞形】は
appreciate「理解する」「評価する」です。
真ん中の preci=price(価格、価値)が意味の大ヒント!
- 語源で覚えよう!
-
appreciate
-
ap+preci(=price:価格、価値)+ate(~する:動詞になる)
-
「価格、価値を見出す」
「理解する」「評価する」「感謝する」「鑑賞する」
という意味のイメージが持てれば完璧!
商品に価格をつけるためには
→商品を「理解する」
骨董品の価値を見出す
→骨董品を「評価する」
他人の親切に価値を見出す
→他人を「感謝する」
絵画、音楽に価値を見出す
→絵画、音楽を「鑑賞する」
【名詞形】
appreciation「理解」「評価」「感謝」「鑑賞」
大問Ⅱの23(初級レベル)
- 【問題】下線A~Dのうち、誤りはどれか?
-
(A) Wherever travelers go in Japan, they can (B) provide very good (C) service in the (D) traditional inns called ryokan.
この問題の解説
provide の意味は「与える」です。
they=travelers「旅行者」のため、
「旅行者がサービスを与えることができる」
では意味が通りませんね。
この provide を get「得る」または receive「受ける」に変えれば
「旅行者がサービスを受けることができる」で、意味が通ります。
というわけでBが間違いでしたが、
他の選択肢は何故合っているのかを見ていきましょう!
他の選択肢の解説
(A)wherever~「どこに~しようと」
正しいです。
【wherever の例文】
Wherever you may be, I will be thinking about you.
「君がどこにいようとも、僕は君のことを思っています。」
「どこへ~しようとも」の譲歩節中に may をよく用いますが、
会話では省き、wherever より no matter where が使われ、
次の文のようになります。
No matter where you are, I’ll be thinking about you.
(C)service「もてなし」「サービス」
これも意味が正しく通っています。
日本語の「サービス」は「無料」や「おまけ」のイメージですが、
英語の service の意味は「お店で食事を出したり、色々してくれる行為」のことで、
「形のない商品」が本来の意味です。
【例文】
This restaurant gives good service.
「このレストランはサービスがいい。」
(D)traditional「伝統的な」
traditional inn「伝統的な宿」
というわけで、正しいです。
大問Ⅱの24(中級レベル)
- 【問題】下線A~Dのうち、誤りはどれか?
-
The (A) fact that the word manga is now (B) used in many languages is a clear (C) sign of how much Japanese comic books (D) loved.
この問題の解説
Japanese comic books are loved
「日本のマンガ本は愛されている」
この前に how much を加えて
how much Japanese comic books are loved
「どのくらい日本のマンガ本が愛されているかということ」
という名詞節になります。
他の選択肢の解説
(A)fact (B)used
どちらも正しいです。
The fact that the word manga is now used in many languages
「マンガという言葉が現在多くの言語で使われているという事実は」
The fact that の that は同格「~という」の意味で
that の後ろは完全な文の形になります!
the word manga is now used in many languages
これは、これだけで意味をなすため完全な文!
【同格の例文】
I heard the news that Joe’s brother was getting married.
「ジョーのお兄さんが結婚するという知らせを聞いた。」
Joe’s brother was getting married.
これは完全な文なので、つまり同格のthat!
(C)a clear sign「明らかな印」
これも意味が通り、正しいです。
大問Ⅱの25(初級レベル)
- 【問題】下線A~Dのうち、誤りはどれか?
-
(A) On your way home, could you (B) stop by the store and pick up (C) few things for dinner? We’ve (D) run out of milk and eggs.
この問題の解説
few は「ほとんど~ない」という、
否定の意味のため間違いです。
a few なら「少しの」で、肯定の意味になります。
【例文】
I have few friends.
「私には友達がほとんどいない。」
I have a few friends.
「私は友達が少しいる。」
例文のように few は数を表し、
数えられる名詞の複数形の前に置きます。
これに対して、little は量が少ないことを表し、
数えられない名詞の単数形の前に置きます。
I have little money with me.
「手持ちのお金がほとんどない。」
I have a little money with me.
「手持ちのお金が少しある。」
他の選択肢の解説
(A)On your way home「家に帰る途中で」
正しいです。
この場合 home は副詞で「家へ」の意味です。
on one’s way to 場所
「場所に行く途中で」
on her way to school
「学校に行く途中で」
場所を表す名詞が来る場合は to が必要です。
(×)on my way to home
(○)on my way home
(×)on her way the station
(○)on her way to the station
(B)stop by+場所
「(どこかに行く途中に)場所に立ち寄る」
という意味で、正しいです。
または stop by だけでもよく使われます。
Why don’t you stop by when you are free?
「時間がある時に立ち寄ってよ。」
(D)run out of ~「~を使い果たす」「~を切らす」
これも正しいですね。
We’ve=We have
We’ve run out of milk and eggs.
現在完了形を使って
「私たちはミルクと卵を使い果たしちゃった(今ミルクも卵もない)。」
の意味です。
人 run out of 物
「人が物を使い果たす」
【似たような表現】
物 run out
「物がなくなる」
Our food is running out.
「僕たちの食料がなくなりかけている。」
All of my money has run out.
「僕の全てのお金がなくなってしまった。」
または
「僕は一文無しになってしまった。」
南山の過去問より、大問Ⅱの解説でした!
大問Ⅰの解説はこちらです。
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English道場 講師:間宮 隆量(まみや たかかず)
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